ブログ - mono語り
アンティークミントンのトリオ。
アンティークミントン。
19世紀末から1920年代までの製造で、
バックスタンプはクラウンと地球儀で1873~1911年。
ハンドペイントで丹念に描かれたシノワズリな文様が素敵です。
地肌はやや薄め。
長い時間を経ているから
文様も製造当時より褪せているかとも思う。
陶磁器はスクラッチやスレなどがその価値を大きく左右することが多い。
それでも古い品を見て常に思うのは
古い品が失ったもののことではない。
むしろ時代を経てまとった風格、味わいの深さだ。
失ったものより獲得したものの方がはるかに多いということに気づかされる。
時代を経たものは、対峙すると静かに語りかけてくるような気持さえする。